FC2ブログ
プロフィール

ankosan

Author:ankosan
『あんこ』は目上の女性を親しみを込めて「おとらあんこ」など名前の下につけて呼びました。今では広く島の娘さんのこと、ちなみに私は男。   連絡メール

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

あんこ人形誕生記
昭和初期、伊豆大島に生まれた農民美術「あんこ人形」、 島人に彫刻を指導した彫刻家木村五郎、60年彫り続けた職人の父、人形生誕から資料館を開くまでの回想と資料館の今と未来を記す
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

病魔ふたたび
3月になると蒲団から出てくることが出来なくなってしまった、自然気胸と診断された。若い時に結核に罹って千葉の病院に長く入院したことがあったので、病んだことのある肺の弱いところに病魔が食いついたのだと思った。診療所の点滴が続いた、生きることに執着する父、決して死ぬことは考えずに前向きに生きる父は九十才になろうとする体で東京での治療の道を自ら選んだ。
しかし漸く辿りついた東京の病院で手術をすることはなく、投薬と溜まった水を抜く治療が行なわれた。環境の変化と肉体と気力のアンバランスの為にボケの症状が強く出てきて、自分がどこにいるのか判らない状態になり、ひどい時には私を見て「あなたは誰ですか」と真顔で言ったり、すっかり落ち着きを失ってしまっていた。
久しぶりに入浴の許可があり車椅子で部屋を出て風呂に入った。「いい湯だ」といって湯船に浸かって喜ぶ父はすっかり油が切れたカサカサな肌に痩せ衰えてしまっていたが、「それでも元気になってもう一度生きて大島に帰ってもらいたい」と思いながら背中を洗った。

スポンサーサイト


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。